東京雑記

‐Tokyo Miscellaneous Notes‐

Review

『最強のふたり』ファベルジェの卵

フィリップとドリスの物語。 原題は『Intouchable』(フランス語) 邦題は『最強のふたり』 首からしたを麻痺したお金持ちのフィリップは犯罪歴のあるドリスを介護係として雇う。ドリスは障害があるフィリップをひとりの人間としてみている。小ばかにもする…

『Prince Ice Worl』記憶を滑る

2020年に卒業したPIW。 毎年、応援に顔を出している。 懐かしい衣裳がでてくると、にやにやしてしまう。当時のナンバーやスケーターの記憶が蘇る。まさに歴代のスケーターの記憶を纏い、今のメンバーが滑っている。 40年を超える歴史。 金メダリストやオリン…

『Alegría』ー新たなる光の先へー

2023年4月30日の日曜日。両親と一緒にお台場のビッグトップにて『ダイハツ アレグリアー新たなる光ー』を鑑賞した。私は「エンタメ・ギフト」と名付けて、児童福祉施設への招待寄付の活動をしている。その演目のひとつが「アレグリア」である。 その…

"Collateral beauty" の意味を知る。

『素晴らしきかな、人生』(原題:Collateral Beauty)は家族と友人と翼のない天使(赤の他人)が主人公に影響を与える話。私は”翼のない天使たち”が溢れた街でクリスマスに起こる奇跡の物語を描いてみたくなる。もちろん、コメディを忘れずに。#CollateralB…

映画『トロイ』アキレスの苦悩

映画『トロイ』をAmazonプライムで観ました。女性をきっかけに戦争が起こり、「死」の連鎖が起こり、どちらかが滅びるまで闘いは続いていきます。 集中力が必要な映画。作品の天地人を観客と違う場所に設定すると、連続ドラマやシリーズ物ならば、徐々に入り…

『ジョーカー』を創った人間たち

映画を見て、これほど苦しい気持ちになったことは久しぶりだ。『JOKER』を観ていると本当につらい気持ちになる。社会の歪みに入り込んでしまい、抜け出せなくなった男が同じような環境の民衆の解放者になっていく。 この映画では、善悪二元論ではなく、社会…

サルトル「出口なし」ーそれでも朝はくるー

サルトルの傑作「出口なし」。この作品を大竹しのぶ、段田安則、多部未華子の3人で演じられる。人間の根幹にふれる不条理劇をベテラン俳優がどう演じるか、楽しみ。観劇後の感想を書く。

「消えていくなら朝」残る違和感

「消えていくなら朝」を観劇。 時代をつかむ劇作家・蓬莱竜太と芸術監督・宮田慶子がタッグを組み、「現在」を描き出す書き下ろし作品。「家族」とは幸せの象徴であり、「無条件に愛さなくてはならない」暴力装置の象徴である。