東京雑記

‐Tokyo Miscellaneous Notes‐

ケイコー目を澄ませてー

『ケイコー目を澄ませてー』を観た。聴覚障害のある女性ボクサーの話だ。

たんたんと進む。手話としぐさで進む。会話はあまりない。

 

 みんながんばっている、そんなメッセージをいただく映画だ。

 

 Amazonプライムでは、字幕と音声ガイドがついているので、それをオンにしてみていた。音声ガイドでは、違和感のあるシーンもあり、ニュアンスを考えると、もう少し違う感じになるのではないか、と思ったりもした。おそらく、こういう感想を言い合う環境も必要なのだろう。

 『情報』としての言葉と『意味』や『感情』としての言葉がある。後者をどう伝えるか、それがアクセシビリティを高めていくうえで、大切だと感じた。ただアクセシビリティを高めるだけではなく、違うニュアンスで受け取ってもいいのではないか、と思う面もある。映画もエンタメも受け手が楽しめれば、作者の意向と違ってもよいと思う。もちろん意図は伝えたいし、そこは作者は工夫をするのですが、『情報』を『意味』や『感情』に変換するために必要な『順番』や『声色』もある。『音声ガイド』における表現の決まりがあるのだろう。まだまだ勉強中です。