映画『FAKE』の感想。この作品はU-NEXTで視聴しました。
森達也監督作品は、おもしろいです。
「感動」ではなく、体内に不協和音が響き続けて、
ラストに収斂されるのか、と思いきや、
ラストカットで見事に観客は突き放されます。
いったい何が偽り(FAKE)だったのか?
「信じる?」「信じない?」
観る者は、己の中に応えを見出します。
公式サイトに各界の方がコメントをされています。
コメント|映画『FAKE』公式サイト|監督:森達也/出演:佐村河内守
《ゴーストライター問題》
作曲家 佐村河内守氏(50)とそのゴーストライターだったと告白した新垣隆氏。
ワイドショーや週刊誌が取り上げ、連日の報道となりました。この内容は、Wikipediaにまとめられています。佐村河内守 - Wikipedia
《森達也監督》
森達也監督は「A」「A2」などのオウム真理教のドキュメンタリー映画を撮影しています。荒木氏に対して、最後、問い詰めていく森監督を見て、私は正直、この人は恐ろしい人だな、と思いました。取材対象者との距離を絶妙に詰めながらも、最後のところで、寄り添うことなく、冷酷に切り取り、距離を保つ。対象者に感情移入しない手法で、観る者との距離も保っています。