「孫子の兵法」である。そして、あとがきから読む派の人は、あとがきから読むべし。この本の内容の要約を「あとがき」でされている。
こんな本を読むほど、メンタルが弱い方向けの本である。本を割とななめ読みするほうなのだが、後半になるにつれて、内容が濃くなっているので、後半の読解に時間がかかった。前半は軽めで、後半から戦い方が高度になってくるし、著者が読者にレベルをあわせてきているのが伝わってくる。
著者は弱かったが、強くなろうとして、前よりもすこし強くなった。どうやって戦うか、どうやって強くなるか。
アホとは戦ってはいけない。やりたいことをやるためには、何をすべきか。それを考えて行動をしていく必要がある。変えられることは自分のコントロールできる範囲のみ。オーソドックスな手法論で、この手の本を多読している方からは目新しいことはない。しかし、著者の体験をまじえ、率直に語る語り口には共感ができる。
「彼を知り、己を知れば百戦殆うからず」
未熟な知見では、何も為すことはできない。為すために何をするか。常に選択をして、行動すること。間違いもあるだろう。それでも、前に進めていく。高度な戦術も具体的に説かれている。本のタイトルは最初の数ページの内容であり、後半は敵を味方にする方法や攻撃されない方法、力を手に入れる方法がかかれている。
著者プロフィール 田村 耕太郎
田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数
作品詳細ページ
- 作者: 田村耕太郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/07/08
- メディア: 単行本
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「孫子の兵法」のこともでてくるので、この本を読んで、さらに強くなるためには、
「孫子の兵法」をあわせて読むと楽しいと思う。